【コラム】【完全ガイド】はじめてのサーキット走行 〜いざコースイン!走行中のマナーと心構え編〜

  • はじめに
  • 走行15分前:コックピットで「心」の準備を
  • サーキットの「マナー」と「譲り方」
  • クーリングとピットイン
  • おわりに

はじめに

前回のコラムでは、サーキット走行へ向けた「準備から当日の朝」までの流れを解説しました。準備が整い、いよいよ自分の走行枠が近づいてきましたね。今回は、初めてコースに出る際の「心構え」と、絶対に知っておきたい「走行中のマナー」について解説します!

走行30分前:車両の最終確認を

安全に走行するために、走行前の最終確認を行いましょう。自身の安全だけでなく、他者・コース上の安全を確保するものですので、確実に行うことが大切です。

  • 車両内の荷物はすべて降ろす:フロアマット等も含めてすべて降ろしましょう。
  • タイヤの空気圧:極端に低いor極端に高くないことが大事。4輪とも同じ圧になっていますか?
  • ホイールの増し締め:規定トルクを調べたうえで、トルクレンチでしっかり締めておきましょう。
  • トランスポンダーの設置:タイム計測がある場合、主催者からトランスポンダーが配られています。指示された場所に固定出来ているか、確認しましょう。
  • ゼッケンの貼り付け:こちらも主催者から配られている場合、指示された場所に確実に貼り付けできているか確認しましょう。(雑に貼ると、走行中にコースで脱落してしまいます)
  • 長袖長ズボン、スニーカー、ヘルメット、グローブなどの装備が適切か、確認しておきましょう。
  • ガソリンが充分に入っているか(1/4以下だと、走行中にガス欠症状が出る可能性があります)
  • ボンネットが確実に閉まっているか
  • シート位置、(装着している場合)4点式ベルトの長さ調整(仮合わせ)は行ったか
  • 体調は悪くないか(体調が悪いと感じたら、走行を止める勇気も大事です)

これらを確認しておくことで、走行前にあわてて何かをする必要がなくなり、落ち着いた行動が可能となります。

走行15分前:コックピットで「心」の準備を

自分の走行時間が近づいてきたら、15分前にはエンジンをかけ、少し車を温めておきましょう。そして、「10分前には車に乗り込んでおくこと」を強くおすすめします。
直前に慌てて乗り込むと、極度の緊張から操作を間違えたり、忘れ物をしたりと「おかしいこと」になりがちです。早めにシートベルトを締め、ヘルメットとグローブを装着し、深呼吸をして事前準備が漏れていないか頭を整理しましょう。

いつも以上に緊張しているはずですが、大丈夫。落ち着いて待ちましょう。

走行前10分の間に、以下の最終確認をしましょう。

  • 横滑り防止などの安全装置は、つけたままで大丈夫。車が安全に走らせてくれます。
  • 窓は、基本的に全閉が良いです。
  • 走行直前に、エアコンはOFFしておきましょう。
  • ヘルメット、グローブを装着し、シート位置の最終調整、シートベルトの装着(最終調整)を行いましょう。
  • ステアリングを左右に動かし、動きづらくないかを確認しましょう。
  • バックミラー、サイドミラーを見てみてください。いつもと違うシートポジションでずれているはずです。調整しましょう。
  • 走行5分ほど前になったら、車を主催者の誘導に従い、所定の位置に移動させましょう。
  • 深呼吸をし、心拍数を落ち着けましょう。

サーキットはマナーを守って走ればとても安全な場所です。安心してください。過度の緊張はしなくて大丈夫。

いよいよコースイン!焦らず確実に

コースインする際は、ピットロードの制限速度を守り、コース上の安全をしっかり確認してから合流します。

コースインの方法は、走行するコースによって異なります。ドライバーズミーティングの際にコースの守るべきルールをオフィシャルスタッフから説明があったと思いますので、そのルールに従い、コースインしてください。


走り出しの数周は「ウォームアップ」です。タイヤもブレーキも、(そして人間の心も)冷え切った状態ですぐに全開にするのは非常に危険です。まずはゆっくりと走りながら、車の状態とコースのレイアウトを確かめてください。

上級者のマネをしてウィービング(左右に車を振る)するようなことも不要です。数周、周回することで車両は準備が整いますので、変な動きをして他車からの追突リスクが上がるような行為をするよりは、丁寧に走ることを心がけてください。

サーキットの「マナー」と「譲り方」

サーキットは自分一人だけのものではなく、様々なペースの車が混走しています。初めて走る際、後ろから速い車が来ると焦ってしまいますよね。でも大丈夫です。誰だって最初は初心者でした。

  • 急な動きは絶対にNG: 譲ろうとして急ブレーキを踏んだり、急激にラインを変えたりするのは最も危険です。基本的に、速い車は勝手に抜いていってくれます。自分は、変な動きをせず、走行ラインを守ることのほうが安全です。
  • 余裕があれば、ウインカーで意思表示を: もし、自分が避ける余力がある場合は、ウインカーを出して「私はこちらに避けて譲ります」という意思を後続車に明確に伝えましょう。ウインカーと同時に動くのは危険です。ウインカーを出してから一呼吸おいて、ウインカー方向に車をゆっくり移動させます。後ろにいる車との無言のコミュニケーションです。相手が気づいていなさそうであればむしろ危ないかもしれませんので、「余裕があれば」。なお、ウインカーで譲る場合、レコードライン(基本となる速い走行ライン)を外し、退避できるようなスペースに車を移動させるのがスマートな走り方です。
  • ハザードランプと完全停止はNG:ハザードはどちらに動くか後続車が予測できないため危険です。また、コース上での完全停止も絶対に行わないでください。
  • 直線で譲るのが一番安全: コーナーの中で無理に譲る必要はありません。安全な直線区間に入ったところで、レコードラインではない方向に車を寄せて譲るのがスマートです。

クーリングとピットイン

数周の連続アタックを行うと、水温や油温が上がり、ブレーキも熱を持ちます。車をいたわるために、ペースを落として風を当てながら走る「クーリングラップ」を必ず挟みましょう。
走行枠が終わりピットに戻る際は、コース上の早めの段階でウインカーを出し、後続車に「ピットインします」とアピールしながら安全にコースから退出してください。走行後は、温間時のタイヤの空気圧チェックも忘れずに!

  • サーキットルールに従って、ピットインを行ってください。車速を落とすので、後続車両に注意。
  • 自分の駐車位置にゆっくり戻りましょう。
  • エンジンはしばらくかけたまま、車両の水温などが落ち着くまで、停止しておきましょう。
  • 走行直後の空気圧を確認しましょう。最初の空気圧から上がった分だけ下げると、次走行時の温間時空気圧となるはずです。
  • タイヤや車両に異常がないことを一通り見ておきましょう。

おわりに

「速く走ること」よりも、「周りを見て、譲り合いの精神で安全に楽しむこと」。これがサーキットを長く楽しむための最大の秘訣です。
もし不安なことがあれば、走行会や練習会の主催者に遠慮なく質問してください。NoLimitの基礎練習会では、インストラクターが皆さんのサーキットデビューを全力でサポートします。サーキットでお会いできるのを楽しみにしています!

次回、走行時に不安になることの一つ、旗の説明のコラムを記載しますので、こちらもお楽しみに。

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